矯正歯科

歯並びの悩みを
そのままにしてると・・・

歯並びの乱れが引き起こす最初の問題は、咀嚼不全です。食べ物を十分に噛み砕けないため消化器官に負担がかかり、栄養吸収の低下から体力低下や免疫力の減少へとつながっていきます。
この咀嚼不全と並行して、清掃困難による口腔内環境の悪化が進行します。歯が重なった部分に蓄積した細菌がむし歯や歯周病を引き起こし、やがて歯を失う原因となるのです。
さらに深刻なのは、不正咬合による力学的な問題です。偏ったかみ合わせは顎関節から頸椎、そして全身の骨格へと歪みを波及させます。その結果、原因不明とされがちな頭痛や肩こりが慢性化し、日常生活の質を著しく低下させるのです。

矯正歯科の目的とは

矯正歯科治療の目的は、見た目の美しさを整えるだけではありません。正しいかみ合わせを実現することで、むし歯や歯周病のリスクを減らし、発音や咀嚼機能の改善にもつながります。また、歯並びが整うことで自信を持って笑えるようになり、心の健康にも良い影響を与えます。将来的な歯の健康や全身のバランスを考えても、矯正治療は大きなメリットのある選択肢といえるでしょう。

おとなの矯正歯科
（成人矯正）

永久歯が生え揃い、顎の成長が完了してから行う矯正治療を成人矯正といいます。歯を計画的に移動させ、理想的な歯列とかみ合わせを実現するのが目的です。
成人矯正は、歯並びを整えることで清潔感や信頼感のある印象を与え、就職活動や商談、プレゼンなど人前に立つ場面で自信と好印象を得やすくなります。また、口腔衛生の向上により、将来的な歯の喪失リスクも軽減してくれます。

成人矯正で提案している
矯正治療

当院では、まず正しい顎の位置を診断してから、歯の裏側に装置をつけて歯列全体を整える方法を基本としています。その後、仕上げとして歯の表側に装置をつけ、かみ合わせや歯の位置を細かく調整します。一人ひとりの状態に合わせ、精度の高い矯正治療を行っています。

治療期間

2～3年（保定期間２年間）

回数

月1回（24～36回程度）

費用

¥880,000 調整料 ¥5,500

子どもから始める矯正歯科
（小児矯正）

6歳頃の乳歯と永久歯が混在する時期から開始するのが一般的です。受け口などの骨格的な問題がある場合、3歳頃から治療を検討することもあります。
小児矯正は、顎の成長をコントロールしながら永久歯を正しい位置へ誘導できるのが大きな特徴です。特に指しゃぶりや口呼吸といった悪習癖を早期に改善すれば、歯列不正の進行を防げます。成長期の介入により、将来の本格矯正が不要になったり、治療期間が短くなったりする効果も期待できます。

お子さまの発音や食べ方、口の癖が気になる保護者の方へ

「いつも口が開いている」「うまく噛めず食べこぼす」「発音がはっきりしない」「食べるのに時間がかかる」など、それは成長の途中ではなく、口腔機能発達不全症かもしれません。当院では、歯並びやかみ合わせだけでなく、「噛む・飲み込む・話す・呼吸する」などの基本的な口の機能にも注目し、MFT（口腔筋機能療法）を取り入れたサポートを行っています。お子さまの“話す・食べる・笑う”を、機能面から支えるのが私たちの矯正治療の考え方です。

Point!

口腔機能発達不全症とは

乳幼児期から学齢期にかけての適切な口腔機能の獲得は、生涯にわたる健康の基盤となります。しかし、先天的な障害がないにも関わらず、口腔機能の発達に遅れが見られる方がいらっしゃいます。
それが、口腔機能発達不全症という疾患です。18歳未満の子どもが食べる・話すなどの口腔機能を十分に獲得できていない状態を指します。
口腔機能発達不全症を放置すると、歯並びやかみ合わせの悪化だけでなく、全身の成長発達にも悪影響を及ぼしかねません。早期の診断と介入により、正常な発達を促すことが可能です。

口腔機能発達不全症の治療

成人になってからの改善は困難を極めるため、子どものうちに適切な治療を行うことが重要です。舌や口唇の動きを改善するMFT（口腔筋機能療法）を中心とした治療を提案いたします。

MFT（口腔筋機能療法）とは

舌・唇・頬などの口腔周囲筋を鍛え、正しい機能を獲得する訓練法です。食べる・飲む・話すといった基本的な口腔機能の改善を目指します。
また矯正治療との併用により、歯の移動がスムーズになり、治療期間の短縮も期待できます。さらに治療後の後戻りを防ぐ効果もあり、長期的な安定につながるのもメリットです。

小児矯正で提案している
矯正治療

「いつも口が開いている」「うまく噛めず食べこぼす」「発音がはっきりしない」――それは成長の途中ではなく、口腔機能発達不全症かもしれません。当院では、歯並びやかみ合わせだけでなく、「噛む・飲み込む・話す・呼吸する」などの基本的な口の機能にも注目し、MFT（口腔筋機能療法）を取り入れたサポートを行っています。お子さまの“話す・食べる・笑う”を、機能面から支えるのが私たちの矯正治療の考え方です。

小児矯正で提案している
矯正治療

小児期の基本的な矯正

当院では、小児矯正の治療法の選択として、成人矯正と同じように、まず初期では裏側（舌側）に矯正装置をつけて歯並びを整える方法を基本にしています。全体を動かした後、仕上げとして歯の表面に装置をつけ、かみ合わせや歯の位置を細かく調整して、美しい仕上がりを目指します。（永久歯が生え揃うまでに整え、その後固定装置で固定2年間としています）

治療期間

動的期間4年（保定期間２年間）

回数

月1回（48回程度）

費用

¥880,000 調整料 ¥5,500

メリット

• 歯の裏側（舌側）に矯正装置をつけるため、見た目には気づかれにくいのが特徴です
• 初期の装置での治療期間は歯の表面に装置がないのでお口のケアもしやすい治療法です
• ワイヤーでの全顎でも部分矯正でも使用でき、幅広い症例に対応しています
• ワイヤーでの矯正は症例が最も多く安心できる治療法です

デメリット

• 初期の段階は歯の裏にある装置に違和感を感じやすいことがあったり、発音がしづらいと感じる場合があります
• 後半は透明なワイヤー、ブラケットを使うこともできますが、目についてしまう場合があります
• 自費診療のため、保険の治療に比べると費用がかかります

部分矯正にも対応

前歯の軽微なガタつきや、特定の歯の位置異常を改善する治療法が部分矯正です。全体矯正と比較して治療期間が短く、費用負担も軽減できることから、結婚式や就職活動など、特定のイベントまでに改善したい方に適しています。

適応となるのは、軽度の歯列不正で骨格的な問題がない場合のみです。重度の不正咬合や顎の位置異常がある場合は、部分矯正だと対応が難しいため、精密検査により適応の可否を判断いたします。

治療期間

６ヶ月〜1年程度（保定期間2年）

回数

月1回（6〜12回程度）

費用

110,000〜440,000円　調整料5,500円

矯正歯科治療の流れ

1. 01

   

   初回カウンセリング

   患者様の抱えるお悩みや治療への不安について、時間をかけてお聞きします。納得いくまでご相談ください。
   その後レントゲン撮影、口腔内写真、歯型採取などの精密検査を実施し、現状を詳細に分析いたします。検査結果を基に、適切な治療計画を作成するのが基本的な流れです。

2. 02

   

   治療計画のご説明

   検査データを詳細に分析し、現在の問題点を明確にいたします。使用可能な装置にはそれぞれ特徴があり、治療期間や費用も異なるため、患者様のライフスタイルと医学的必要性を照らし合わせて、実現可能な目標を設定します。必ず患者様と治療のゴールを共有したうえで次のステップに移行します。

3. 03

   

   矯正治療開始

   治療内容に納得していただければ、治療の開始です。
   当院では、まず歯の裏側に装置をつけて歯並び全体を整えた後、仕上げとして表側に装置を装着し、かみ合わせや歯の位置を細かく調整します。一人ひとりに合わせた、精度の高い矯正治療を行っています。

4. 04

   

   ブラッシング指導・お口のクリーニング

   矯正装置の周囲は汚れが溜まりやすく、むし歯リスクが跳ね上がります。そのため、それぞれの矯正装置の特徴に合わせて、効果的なブラッシングの方法をお伝えします。プロによる定期クリーニングと組み合わせれば、治療中も歯の健康を維持することが可能です。

5. 05

   

   保定・定期的検診

   矯正治療で理想の位置に歯が動いても油断はできません。歯は元の位置に戻ろうとするため、保定装置での固定が不可欠です。定期検診で後戻りの兆候を早期に発見し、整えた歯並びを生涯にわたって維持できるようサポートいたします。